読むロジョン / スローガン 39

Oct 02, 2022

Slogan 39

All activities should be done with one intention.
あらゆる活動は、一つの意図を持って行われるべきである。

 


 
 今回のスローガンから、ポイント7「マインドトレーニングのガイドライン」に入ります。ポイント7は、ロジョンの練習を日常生活にどう適応させるのかについてがテーマです。ポストメディテーション(瞑想後の日常)において、いかに自分自身を適切に行動させるべきかの指示が続いていきます。

 ここまで勉強をしてきた通り、ロジョンのスローガンには様々なものがありますが、基本的に暗示していることは一緒です。それは、「問題はエゴです」と言うこと。ロジョンやトンレンのプラクティスは、エゴをすり減らしてエゴレス(egoless/無我)を理解して達成していくことにあります。それによって開かれた思いやりのある人生を歩めるようにしていくこと、と言えます。しかし、実際にロジョンを必死に実践しても、すぐまた慣れ親しんだエゴイズムが顔を出してしまいます。

 人より長く瞑想をしているとか、ロジョンのスローガンをたくさん記憶しているなど、私たちはすぐ人と比べたり、優勢性を誇ったりして、自分自身を肯定や主張をしたがります。しかし、これこそエゴイズムにほかなりません。こうしたことを常に気を留め、予防してくためには、自分が瞑想やロジョンを実践している環境に対して、感謝の念をもつことが重要だと言われます。指導をしてくれる先生や、自分が学んでいる教え、そして練習仲間など、自分が瞑想が続いてる環境を尊重していくことは、自分の傲慢さを予防するとても大切な要素です。自分だけではなく、周りの練習仲間も、先生も、そして先人たちも同じように練習をして、最終的にエゴをすり減らし、思いやりと優しさを持つに至ったことを忘れずに練習をしてくべきだと言われます。ポイント7は、そうした感謝の気持ちを大切にし、同時に自分が謙虚さを失ったり、傲慢になりがちな時に、それに気がつき、手放すこと行うためのヒントが続いていきます。

 前置きが長くなってしまいましたが、今回のスローガンは、こうした内容を踏まえてのものです。一つの意図とは、他者への優しさや、常に人の役に立つという意志を持ちなさいと言うものです。日常生活全てにおいて、この意思を持ち続けるべきですよとスローガンは言っています。瞑想をしていても、仕事をしていても、家事をしていても、どこかに遊びに行っても、いつでも常に生きとし生けるものの役に立つと言う姿勢を崩さずにいることが大切です。それこそがロジョンを実践するボーディサッヴァ(菩薩)の人生の向き合い方の本質なのです。