TRUE NATURE MEDITATION — リトリート
Meditation Retreats
坐って、休む。
予定を入れず、朝から夕方まで坐る日が数日つづきます。欧米では半世紀つづいてきた、ごくふつうの休み方です。瞑想がはじめての方も、おひとりの方も参加できます。WHAT HAPPENS — 何をするの?
やることは、三つだけです。
坐る、歩く、聴く。この三つを、数日くりかえします。特別な作法も、覚えることもありません。坐り方の説明は初日にしますので、瞑想がはじめての方も、その場で始められます。
SITTING
坐る
一度に坐るのは20〜30分ずつ。目は閉じても閉じなくても。座布団でも椅子でも、楽な方を選べます。
WALKING
歩く
坐ったあとは、歩く瞑想をはさみます。部屋の中をゆっくり歩くだけ。脚がしびれたまま我慢する時間はありません。
LISTENING
聴く
合間に教師が話します。夜には質疑の時間があり、その日に出てきた疑問をその場で聞けます。海外の教師には通訳がつきます。
A DAY IN RETREAT — 一日の流れ
朝に集まって、
夜には自由時間です。
加賀温泉リトリートの例です。会場やプログラムによって時間は変わりますが、組み立ては同じです。
9:00–12:00
メディテーション&トーク
坐る瞑想と歩く瞑想を交互に。合間に教師の話が入ります。途中で部屋を出ても構いません。
12:00–13:30
食事と、休憩
食事のあとは自由時間です。温泉に入る、庭を歩く、昼寝をする。予定は詰めません。
13:30–16:30
メディテーション&トーク
その日のテーマにそって、教師が話します。全セッションに日本語の通訳がつきます。
19:00–20:30
夜のセッションとQ&A
一日坐って出てきた疑問を、その場で教師に聞けます。終了後は、また自由時間です。
ずっと沈黙ですか
いいえ。セッション中は話しませんが、食事や休憩では自然に会話が生まれます。静かに過ごしたい方は、そのままで構いません。
スマートフォンは
セッション中は置いていただきますが、自由時間には使えます。連絡が必要な方も参加できます。
持ちものは
動きやすい服装だけです。座布団やクッションは会場に用意があります。詳しくは各リトリートのページで。
WHY DAYS, NOT MINUTES — なぜ、数日なのか
20分では、まだ
日常の続きだからです。
アプリで10分坐るのも、もちろん意味があります。ただ、頭の中で鳴りつづけているおしゃべりが力を失うまでには、もう少し時間がかかります。半日、一日、数日と坐る時間が伸びると、心のスピードが落ちて、最初に「退屈」が現れます。
チョギャム・トゥルンパは、その退屈には二つの質があると説明しました。リトリートは、この二つを実際に経験するための場です。
HOT BOREDOM
ホットな退屈
落ち着かず、そわそわし、イラつきを伴う退屈です。呼吸に戻るという単純な動作が、障害のように感じられます。不快ですが、実践が働き始めた徴候です。
COOL BOREDOM
クールな退屈
軽く、静かで、澄んだ退屈です。特別なことが起こらなくても、そのまま心地よい。ホットな退屈の熱が静まると、こちらが自然に姿を現します。
THE EVIDENCE — 研究では
数日のリトリートで、
何が変わるのか。
瞑想リトリートを調べた研究21件・参加者2,912人をまとめた分析が、2017年に Journal of Psychosomatic Research に出ています。リトリートの前後で、心理的な指標に中くらいの改善が報告されました(効果量 Hedges' g = 0.45)。参加しなかった人たちと比べた解析でも、ほぼ同じでした(g = 0.49)。
DEPRESSION / 抑うつ
0.87/5研究
リトリート前後の変化(効果量 Hedges' g)。0.8以上は、統計の目安では「大きい」とされる範囲です。
ANXIETY / 不安
0.93/6研究
同じく前後の変化。ただし、参加しなかった人たちと比べた解析では、不安については差がはっきりしませんでした。
STRESS / ストレス
1.01/2研究
数字は大きいものの、根拠となった研究は2件だけです。追跡調査でも効果はおおむね保たれた、と報告されています。
前後の変化は、瞑想の経験が浅い人のほうが大きく出ています(0.51/経験の長い人は 0.34)。
論文はその理由を、「経験を積んだ人はすでに落ち着いていて、伸びしろが小さいため」と説明しています。はじめての参加でも効果が薄いということはない、というのがここで言えることです。
出典 — Khoury B, Knäuper B, Schlosser M, Carrière K, Chiesa A.「Effectiveness of traditional meditation retreats: A systematic review and meta-analysis」Journal of Psychosomatic Research, 2017, 92:16–25(21研究・2,912人)
IN THE WEST — 欧米では
休みを、リトリートに
使う人たちがいます。
欧米には、森の中に建物を持ち、人が集まって数日から一か月坐りつづける場所が、半世紀前からあります。特別な人のためのものではありません。日程が公開されていて、申し込めば誰でも行けます。
272世界のセンター数
VIPASSANA / 10日間
世界のヴィパッサナー瞑想センターの数です(北米には19か所)。標準は10日間の合宿で、参加費は無料。過去に参加した人の寄付だけで運営されています。宿泊も食事も含めて、お金の話が出てきません。
出典 — Vipassana Meditation(dhamma.org・2026年9月時点)
THE DATHUN LETTER — 一通の手紙
1973年、
一通の手紙から。
その年、チョギャム・トゥルンパは「ダトゥン」——チベット語で「一か月のセッション」——を始めました。集まって、一か月坐る。参加する弟子たちに向けて書いたのが、この手紙です。坐り方と、坐るときの心の置き方を、短い言葉で伝えています。
一人で頑張る修行ではなく、集まって坐る期間を暦に入れてしまう。この考え方が、いまの欧米のリトリート文化の土台にあります。手紙はいまも、ダトゥンの初日に読まれています。
DATHÜN
ダトゥン ── 一か月
手紙が呼びかけた長さです。「ダ」は月、「トゥン」はセッション。コロラドの Drala Mountain Center では、半世紀たったいまも行われています。
WEEKTHÜN
ウィークトゥン ── 一週間
同じ組み立てを、一週間に縮めたものです。休みが一か月とれなくても参加できるように、のちに生まれました。TNMも東京で行っています。
NYINTHÜN
ニントゥン ── 一日
「ニン」は日。千駄ヶ谷スタジオで毎月行っている1日リトリートは、この名前です。長さはちがっても、坐って、歩いて、また坐る、という組み立ては同じです。
出典 — The Chronicles of Chögyam Trungpa「The Dathun Letter」(1973年)
FROM THE LETTER — 手紙から、半世紀
コロラドから、ニューヨーク、
そして日本へ。
手紙の呼びかけは、コロラドの谷で続き、デービッド・ニックターンがニューヨークで受け継ぎ、いまは日本でも行われています。教える人も、進め方も同じです。
COLORADO / 1971–
Drala Mountain Center
チョギャム・トゥルンパが、コロラドの600エーカーの谷につくったリトリートセンターです。手紙が呼びかけたダトゥンは、ここで形になりました。半世紀たったいまも、同じ谷で続いています。
NEW YORK / CATSKILLS
Menla
ニューヨーク市から車で2時間、キャッツキルの森にあるリトリートセンターです。デービッド・ニックターンの Dharma Moon は、ここでリトリートを行っています。朝と午後に坐り、夜に話を聴く。加賀温泉と同じ組み立てで、瞑想がはじめての方も参加しています。
JAPAN / TOKYO & KAGA
True Nature Meditation
日本では、数日のリトリートを毎年行っている場所が、まだ多くありません。TNMは、Dharma Moon と同じ教師、同じ進め方で、そのリトリートを日本に持ってきています。ちがうのは、会場が温泉宿や寺であることと、全セッションに通訳がつくことだけです。
出典 — Drala Mountain Center(公式サイト・1971年創設、600エーカー)/Menla(menla.org・Tibet House US)/Dharma Moon「Time to Meditate: A Five Day Meditation Retreat」(Menla・2026年4月29日–5月3日)
THE RETREATS — TNMのリトリート
年に一度の数日と、毎月の一日。
日本にいながら、ニューヨークとハリファックスの教師と同じ場所で坐れます。どれも全セッションに通訳がつき、瞑想がはじめての方も、おひとりの方も参加できます。
Next Retreat
デービッド・ニックターン
NY Dharma Moon 創設者/指導歴50年
in Kaga Onsen 2026 森林 × 温泉 × 瞑想
心を休める Meditation Retreat
- Date
- 2026.10.31(土) – 11.3(火・祝) 3泊4日
- Place
- 石川・加賀温泉「森の栖」
- Theme
- The Birth of the Warrior ― 不安に振り回されない心を育てる
- Deadline
- 10月15日(木)
海外からも参加者が集まります。全セッション通訳つき。はじめてでも、ひとりでも。
ラリー・マーメルスタイン
ナーランダ翻訳委員会/Spring 2027
Retreat 2027 原典の翻訳者と坐る、一週間
- Date
- 2027.4.29(木) – 5.5(水)
- Place
- 高野山または奈良(調整中)
チョギャム・トゥルンパのそばで50年。『The Profound Treasury』全3巻を英訳した本人が指導します。東京ワークショップは 5月8–9日。申込は後日お知らせします。
千駄ヶ谷スタジオ
毎月/Every Month
1 Day Retreat 一日坐る、ニントゥン
- Date
- 毎月1回 10:00–17:00
- Fee
- 無料
数日は休めない、という方へ。坐る瞑想と歩く瞑想を、休憩をはさんで6時間くりかえします。参加は無料です。開催日は申込ページで選べます。
FOR THE FIRST TIME — はじめての方へ
はじめてでも、ひとりでも。
参加される方のほとんどは、おひとりでの参加です。よくいただく質問をまとめました。ここにない質問は、[email protected] へどうぞ。
できます。坐り方と呼吸の扱い方は初日に説明しますので、経験の有無は問いません。実際、瞑想を始めたばかりの方の参加が多いリトリートです。
いいえ。一度に坐るのは20〜30分ずつで、間に歩く瞑想と休憩が入ります。つらくなったら姿勢を変えても、席を外しても構いません。我慢くらべではありません。
ほとんどの方がおひとりです。必要以上に話さずに過ごす時間を大切にしますので、知り合いがいないことは不都合になりません。食事や休憩の時間には、自然に会話が生まれます。
大丈夫です。デービッド・ニックターン、ラリー・マーメルスタインのリトリートは、全セッションに日本語の通訳がつきます。質疑応答も通訳を通して行いますので、日本語だけで参加できます。
椅子で坐っていただけます。座布団と椅子のどちらを選んでも、進め方は変わりません。姿勢の取り方は初日に個別にご相談できます。
ほとんどの場合は参加していただけます。長く坐ることがご負担になりそうな場合もありますので、通院中の方や気になることがある方は、お申し込みの前に [email protected] までご連絡ください。参加の仕方を個別にご案内します。
毎月、千駄ヶ谷スタジオで1日のリトリート「ニントゥン」を行っています。10:00–17:00 の一日で、数日のリトリートと同じ組み立てを短くしたものです。参加は無料です。さらに短く試すなら、毎朝 7:30 からの無料の Open Sitting もあります。
入信や勧誘はありません。チョギャム・トゥルンパが欧米に伝えた瞑想は、特定の信仰を前提にしない形で教えられてきました。TNMもその形のまま行っています。
STEP 01
まず、朝に坐ってみる
毎朝 7:30–8:30、スタジオとオンラインで行っている無料のセッションです。初回だけ登録すれば、あとは予約なしで何度でも。7:30 の開始時に短い瞑想のガイドがあります。
初回登録をする →STEP 03
数日のリトリートへ
次は10月31日から、石川・加賀温泉で3泊4日。森林と温泉のある場所で、デービッド・ニックターンと坐ります。申込締切は10月15日(木)。
加賀温泉リトリートを見る →ACCESS — 千駄ヶ谷スタジオ
True Nature Meditation
Sendagaya Studio
〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-13-11 チャリ千駄ヶ谷1F
TEL 03-6455-4977
都営大江戸線 国立競技場駅 A3出口より徒歩6分
JR中央・総武線 千駄ヶ谷駅 徒歩8分
東京メトロ副都心線 北参道駅 1番出口より徒歩9分
毎月の1日リトリート「ニントゥン」(10:00–17:00)と、毎朝の無料セッション Open Sitting(7:30–8:30・オンライン同時開催)は、このスタジオで行っています。