休ませる → 慣れる → 鍛える

david nichtern meditation truenature まいにちメディテーション デイビッド・ニックターン トゥルーネーチャーメディテーション メディテーション 瞑想 Apr 12, 2022
休ませる → 慣れる → 鍛える

 

私の愛犬ルンタも1歳を迎えすっかり大人びてきました。彼の躾けも徐々に進んでますが、相変わらず甘やかし過ぎてしまうことに日々反省しています。。。

彼の教育に限らず、人生諸般、何事にも段階があるように、メディテーションのトレーニングにも様々な段階があります。True Natureでの取り組んでいるメディテーションのトレーニングも大きく分けると3つの段階があります。今日はちょっとそのご紹介したいと思います。

我々のトレーニングにおいて、マインドの扱い方は以下順で進んでいきます。

Resting the mind (心を落ち着ける)→ Taming the mind (心に慣れ親しむ) → Training the mind (心を鍛える)の段階を踏んでいきます。

まず、メディテーションを始めたら、最初に取り組むのは”Resting the mind” (心を落ち着ける)です。我々の心、頭の中といってもいいかも知れませんが、とにかくいつも忙しい。

まずは最初に気づくべきは、我々が日々頭の中でグルグル廻る多種多様な思考や感情につかまり、その思考や感情たちと一緒になって右往左往してしまっているいうことです。そのことに気付くこと、そしてそのバタバタと忙しい心を落ち着けることがまず必要です。古典的には心が落ち着つけるには9つの段階的なテクニックがあったりしますが、それくらい心を落ち着けるにはしっかり取り組む必要があります。マインドフルネス・メディテーションはこの最初の段階から有効なメソッドです。

次にある程度自分の心の落ち着きがわかるようになったら、Taming the mind (心に慣れ親しむ)に取り組んでいきます。私の先生であるデイビッドはよくこのTaming the mindを『自分と友達になる』といった表現をします。この『自分と友達になること』がマインド・フルネスメディテーションのトレーニングの中心的な位置つけでもあります。

 伝統的に我々の落ち着かない心は、愚かさ(stupidity)、思慮のなさ(mindlessness)、激しい感情の変化(Emotional Upheavals)、自分への信頼の欠如(Lack of faith)の4つで出来上がっていると言われます。Tamingとは本来は“飼いならす”という意味ですが、これらの4つをコントロールするといことではなく、“友好関係”を築いていくことをtamingといった言葉で表現しています。あくまで民主的かつ有効的な関係を自分の思考や感情と築いていきます。

さまざまな思考や感情を排除や抑圧や無理にコントロールするのではなく、我々の心の中にはいつもこうしたものがあり、それとともに歩んでいける自信をつけていくことと言ってもいいかもしれません。

自分自身に慣れ親しむ、または自分と友達となることによって、自分自身への優しさや信頼を培うことができると、その優しさや信頼を自分から他者へ向けられるように自然に変化をしていきます。そうなると次は”Training the mind”(心をトレーニング)のステージになります。 

自分の未熟さ、荒々しさ、険しさなどと取り組み、優しさや思いやりを育むことによって、他者とのコミュニケーションの力に磨きをかけていきます。

まず自分と取り組み、自分の心の混乱をクリアすることも大変重要ですが、ただそれだけで終わってしまってはトレーニングは完成しません、自分がしっかりしたらどう社会と関わるのか?そこに取り組まない限り、結局は自身の人生も上手くいきません。家族や会社、学校、趣味の集まりなど、我々の人生は他社との関わり合いの上に成立している以上、自分の人生を自分だけで完結することは難しいですね。

このようにメディテーションを学んでいくことは、単に“落ち着く”というだけではないと我々は考えています。落ち着いた上で、どう自分の心、自分の人生そのものと関わるのか?まで向き合うものだと思います。

トレーニングには当然長い時間が必要ですし、自身の変化や歩もゆっくりしたものです。せっかく落ち着きを手にれるのですから、ゆっくりどっしり歩を進める余裕を楽しみながら進んでま見ましょう。

焦ってしまってはまた振り出しに戻ってしまいますので、、、