メディテーション(瞑想)の続け方

david nichtern meditation まいにちメディテーション デイビッド・ニックターン メディテーション 瞑想 Apr 12, 2022
メディテーション(瞑想)の続け方

メディテーションの1番難しいところってどこでしょうか?

呼吸でしょうか?長い時間坐ることでしょうか?それとも眠気でしょうか?

実は1番難しいのは  “継続すること“  なのです。

「メディテーションのプラクティス(練習)は『魔法の薬』ではありません!」と言われるように、残念ながらクッションに坐ったと同時になにか突然の変化が起こるような類のものではありません。Bhavana というサンスクリット語は、メディテーションプラクティスのことを指しますが、語源は「耕す・成長する」といった意味の言葉です。この言葉のとおり、メディテーションはゆっくり、そしてじっくり自分の心を耕すものなのです。手間暇をかけて。。

私のスタジオにも現在多くの生徒さんが通っていただいておりますが、メディテーションに取り組み始めると、継続して練習を進めることが最大の難関として立ちはだかります。

でも大丈夫! 

今回はメディテーションを続けるコツをいくつかご紹介しようと思います。

①スケジューリングする

まず大切なのは、スケジュールをしっかり立てることです。

「今日は忙しいから、、、」

「帰りが惜しくなったから、今日はいいか、、」

「なんか疲れてるから、、」

などなど、私たちを練習から遠ざける理由は幾つでも思い浮かべることができます。なぜか我々は練習をしなくてもこれだけは上達していきますね。

1日だけサボったつもりが2日になり、3日になり。。気がつけば坐ることなどすっかり頭から消えてしまうことがよくあります。

私の先生であるディビッドも若い頃よく彼の師であるチョギャム・トゥルンパ・リンポチェから、”Scheduling!! Scheduling” と言われたそうですが、スケジュール帳に自分が練習をする時間を書き込み、ほかの予定と同じように、きちんとこなして行くことは大変効果的です。

まず自分のカレンダーに、いつ?どれくらい坐るか?をしっかり予定を入れてみましょう!

②練習仲間とプラクティスする

独りぼっちで練習をし続けて飽きてしまうことも、プラクティスを挫折しやすいもう一つの要因です。このようなモチベーションが落ちたときには、メディテーションのスタジオや坐禅会などに参加して練習仲間といっしょに坐ることも大きな手助けになります。

自分だけではなく、多くの友人たちが同じようにプラクティスを続けていることを知ることはとてもモチベーションの維持に繋がります。さらに、クラスをリードしている先生や先輩といった、自分より長くプラクティスを積んだ人と同じ空間で練習をすることは、いつもより落ち着いて練習することもできます。

③勉強を続ける

本を読んだり、ワークショップに参加して、プラクティスについて理解を深めていくことも、モチベーション維持に欠かせません。自分が何をしているかが分からなくては、当然プラクティスも退屈なものになってしまいます。

④リトリートに参加する

メディテーション・リトリートに参加して長い時間坐ったりすることも大切です。決められた期間しっかり坐り込むことで、日々の練習に向き合うための力が心身ともに向上していきます。それによって日々の練習がもっと気軽にできるようになります。

忙しい我々、はちょっとした生活の変化の波にのまれて、メディテーションはおろかその他の日課もおろしかにしてしまいますね。練度が高いメディテーターは、プラクティスをしている時と普段どおり生活をしている時の差異が少なくなると言われています。これはもちろんプラクティスの頻度が少なくて忙しい生活に巻き込まれるという意味ではありません。プラクティスを継続することで落ち着いて坐っていることができるようになるだけではなく、あらゆる生活の状況において『間』(ま)を持てるようなっていきます。

さらに最後にもう一つとてもとても重要なポイントがあります。それは、

⑤ いつでも復帰する!

数日の間、または数週間、あるいは数ヶ月とプラクティスから離れてしまうこともあるかもしれません。そんな時、『もう練習してないから。。。』と諦めないでください。思い出したらまたクッションを引っ張りだして坐ってみましょう。

なにか忘れていた感覚が蘇るかもしれません。

私はよくクラスで、身体的な感覚が重要という意味において、メディテーションとスポーツはあまり変わらないと説明しています。トゥルンパ・リンポチェは“メディテーションは肉体労働”といった表現をつかうこともありました。自転車も一度乗れるようになれば、しばらく乗らなくてもすっと乗れたりしますね。メディテーションある程度練習期間が開いてしまっても、クッションの上に坐れば感覚を思い出して以外と楽に練習できたりするものです。

メディテーションのある毎日には、いつでも誰でもすぐに戻ること出来るものです。

ただクッションの上に坐るだけです!