Dharma moon

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Dharma moon

 ここのところ、私たちTrue Nature Meditation のサイトやSNSにも『Dharma moon』という単語やロゴがよく出ていますね。「なんでこんなロゴが出ているのだろう?」と疑問に思われた方もいらっしゃる多いかと思います。そこで、今回はDharma moonについて少しご紹介しようと思います。

 Dharma moon(https://www.dharmamoon.com/)は、True Nature MeidtationのCo-founderであり、プログラムディレクターのデイビッド・ニックターン(David Nichtern)が創設した、New Yorkから世界中に向けて発信しているオンライン・メディテーション・プラットフォームです。マインドフルネスのテーチャートレーニングやメディテーションのワークショップ、1:1のプライベート・メディテーションセッションなどをオンラインで開催しています。

プログラムのディレクターが共にデイビッドである為、Dharma moonとTrue Nature Meditaionのプログラムは、英語と日本語違いだけで、ほぼ同じ内容のメディテーション・プログラムを展開している、いわば兄弟・姉妹のような間柄です。

メディテーションのオンライン化

 もともとディビッドは、彼の先生であったチョギャム・トゥルンパ・リンポチェと共に、若い頃からメディテーションセンターの運営や指導にあたっていましが、近年では、ダライ・ラマによって設立されたニューヨークのTibet Houseや、Kripalなどをはじめとした著名なヨガセンターでテーチャートレーニングを行ったり、メディテーションのイベントに出演したり、Jorney Meditationという企業研修プログラムのディレクターをしたりと多方面で長年活躍をしていました。そのため彼の生徒は、単にメディテーションのコミュニティーだけではなく、ビジネス、スポーツ、ヨガといったさまざまでフィールドにいて、それぞれがメディテーションの実践を進めていました。

 ディビッドは、まさにトラベリング・テーチャーとして世界中を回っていたのですが、コロナのパンデミックによって、大きく状況が変わりました。ディビッド自身も動きが取れなくなりましたが、海外、特にアメリカのメディテーション・センターは、パンデミックによって一気にオンライン化を加速して、実際にリアルなスタジオやセンターは閉鎖され、バーチャルなオンライン・メディテーションコミュニテー化していきました。パンデミック前からHeadspaceやCalmなどのメディテーション・アプリでの発達で瞑想のオンライン化の流れがありましたが、パンデミックによって、その方向性がはっきりしていったように思います。

Nudgie Sanga

 パンデミックによって、世界中にいるデイビッドの生徒たちが、メディテーションの勉強やトレーニングが行えず、家の中に閉じこもっていなければいけない状況を踏まえ、デイビッドもオンラインでのメディテーション勉強会を始めました。当初は、彼のあだ名である「Nudgie」(おせっかい)をとって、「Nudgide Sangha」(おせっかいコミュニティ)という名称で、デイビッドの古参生徒たちが100名ほど集まって勉強会をスタートしました。最初は勉強会と安否確認をかねた集まりといった感じではありましたが、毎週1回の瞑想理論勉強と実際に座る練習を続けていきました。

 その後、Davidの呼びかけによって、1970年代初頭よりトゥルンパ・リンポチェの元でDavidが一緒に学んできていた著名なメディテーション・ティーチャーたちもこのコミュニティに合流して、さまざまなメディテーションの指導が行われるようになっていきました。
 例えば、トゥルンパ・リンポチェが設立し、瞑想に関わるチベット語の資料を英語に翻訳をしている機関であるNalanda Translating Committe(ナーランダ翻訳委員会)の委員長であり、チベットのラマでもある、ラリー・マーモスティン(Larry Mermelstin)を始め、日本でも「マインドフル・リーダー」という本で知られているマイケル・キャロル(Michael Carroll)や、「オープン・ハート・プロジェクト」で世界的に有名な瞑想家スーザン・ヴァイパー(Susan Viper)といった面々です。

 クラスでは、トゥルンパ・リンポチェが残したさまざまなテキストを基に、その本ができた時の背景や、ディビッドたちがトゥルンパ・リンポチェから何を伝えられ、何を感じたのかといった
、実際に彼らとトゥルンパ・リンポチェの間で行われたコミュニケーションをシャアしていくものでした。私たちが本やビデオでは触れられない、我々が学んでいるメディテーションの生の歴史に触れることができるとても豊かで示唆に富んだクラスが展開されていました。

 今、アメリカでは瞑想が社会の中にとても広がりを見せ、その瞑想ブームに伴ってチョギャム・トゥルンパ・リンポチェが、アメリカの瞑想文化に残した功績を改めて評価するムーブメントがあり、そうした流れの中で、噂を聞きつけて、クラスの聴講を求める生徒がどんどん増えていき、最終的に数百人を超える生徒が集まるコミュニティに成長してきました。

Dharma Moon

 こうしたオンライン・コミュニテーをコロナ禍の中で毎週続けていくことで、Davidは、オンラインでもしっかりとメディテーションを学び、メディテーションをしていけること、そしてそれを望んでいる人が、世界中にいることに非常に感銘を受けたそうです。そこで彼は、私たちのような古くからのDavidの生徒に限らず、これからメディテーションをしてみたい人や、マインドフルネスに興味をもった人たち世界中の誰もが、気軽にメディテーションを始められる、オープンプラットフォームを作ろう決意しました。そうして始まったのDharma moonです。

 Dharma moonがオープンした当初は上記の通りの経緯から、Davidの古参の生徒が多かったのですが、すぐに新しい生徒が増え始め、今ではマインドルネス・テーチャートレーニングなどは、毎回200名近い応募がありとても活況を呈しています。メンバーもすでにメディテーションを長年やっている生徒よりも、マインドフルネスを始めたばかりの生徒の割合の方が多くなってしまいました。生徒も北米に限らず、ヨーロッパ、南米、オセアニア、世界中から集まり、もちろん日本からもTrue Nature Meditationの生徒さんたちも参加してくれいます。とても国際色豊かなメディテーションコミュニーに育っています。

 Dharma moonでは、マインドフルネスをはじめ各種メディテーションを、気軽にはじめてもらえるような、はじめての方向けのコンテンツも多く揃えられていますが、一番大切にしていることは、メディテーションを「正しく学んで、そしてしっかり継続する」ことで、メディテーションを人生の大事なパートナーにしていくことです。ここは我々True Nature Meditationと全く同じ思想です。まぁプログラムを作っている人が同じディビッドなので、当然そうなるのですが。。。

 現在True Nature MeditationとDharma moonでは、世界中の人たちが異なる言語、異なるタイムゾーンでも、私たちが伝えているメディテーションに触れていただけるように、お互いのプログラムやスケジュールを調整しています。年明け2022からは、日本でもDharma moonのプログラムをいくつかスタートしていきますので、楽しみにしていてください。もちろんそうしたプログラムは、全て日本語でのクラスですので、言葉の心配もありません!そしてパンデミックが収束したら、Dharma moonの生徒たちが日本に来て合同リトリートも計画中です。
 
 世界中まだ大変な事態が進んでいますが、こうした不安定な世界だからこそ、しっかりと地に足のついた生き方をするための大切なツールとしてメディテーションを伝えて行ければとデイビッドも私も切に願ってます。これからも国を跨いで、さまざまなスタイルでメディテーションをお伝えしていきますので、ぜひ自分に合ったメディテーションのスタイルを見つけてみてください。

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