瞑想とは?

meditation truenature まいにちメディテーション トゥルーネーチャーメディテーション 瞑想 Oct 22, 2026
瞑想とは?

今年に入ってから、「瞑想」が少しずつ広まってきました。仕事柄、取材や講演のご依頼をいただくことも少なくないのですが、以前は「マインドフルネス」についてのものが多かったのに対し、最近は「瞑想」「メディテーション」についてのご依頼のほうが増えています。マインドフルネスのブームが一山越え、多くの方の関心が、その土台である瞑想そのものに向かい始めているように感じます。

では、瞑想(メディテーション)とは、いったい何でしょうか。
以前にも同じテーマで書いていますが、これから瞑想に触れてみようという方にこそ知っておいていただきたい大切なことなので、あらためて書いてみます。

瞑想とは何か——ひとつに定義できない理由

瞑想と聞くと、どんなイメージを持つでしょうか。
「何も考えない、考えないようにすること」。「何かに集中すること」。「ヴィジョンを見たり、体に変化が起きたりする、特別な体験をすること」。

瞑想には、実にさまざまな種類があります。「神」がいる・いないという視点で捉えるものもあれば、「私」がある・ないという視点で捉えるものもあります。体を動かすものもあれば、坐って動かないものもあります。定義しようとすると捉え方も考え方も実に多様で、具体的な方法は数えきれません。

ただ、どの瞑想にも共通していることがあります。「何のためにやるのか」という理由があり、その理由は、長い年月をかけて培われ、磨かれてきた哲学的・心理学的な理論に基づいているということです。そして、その理論に基づいて、「どのようにやるのか」もはっきりと定められています。

ですから、どの瞑想が正しくてどれが間違っている、という見方はしないほうがいいでしょう。瞑想は、何のためにするのかを明確にしてから取り組むものです。目的も実践の方法もそれぞれに異なるからこそ、「これが瞑想だ」というひとつの定義が難しいのです。

スポーツにたとえると分かりやすいかもしれません。スキーも野球もサッカーも「スポーツ」ですが、サッカーとボウリングでは理論も技術もまったく違います。瞑想も同じで、仏教をベースにしたもの、ヒンドゥー教をベースにしたもの、それ以外にも多くの理論体系があり、どれも瞑想ですが、技法も理論も異なります。

だからこそ、瞑想を始めるときは、その瞑想の目的と、なぜその技法が必要とされているのかを、しっかり調べてみてください。そのうえで自分に必要なものだと思えたら、しっかり練習をしてみてください。瞑想を始めるにあたって、とても大切なことです。

私たちの伝統では、瞑想とは「自分と友達になること」

では、私たちの伝統では、瞑想とは何でしょうか。
それは、「自分と友達になること」です。別の言い方をすれば、「自分と親しむ」「自分に馴染む」作業です。

少し抽象的に聞こえるかもしれません。瞑想とは、今の自分を否定して、理想の自分を追いかけることではありません。もともと自分の中にある、穏やかで、豊かで、洞察に富んだ本質に、少しずつ馴染んでいく訓練です。

"You actually can make friends with yourself. This friendship with yourself is the basis, and the goal, of the practice of meditation."

あなたは本当に、自分と友達になれます。自分とのこの友情が、瞑想の実践の土台であり、ゴールでもあるのです。
——チョギャム・トゥルンパ『Mindfulness in Action』(2015)

 

マインドフルネス、アウェアネス、コンパッション——瞑想で培われる三つの力

自分の本質に馴染んでいくために、瞑想の訓練では、自分が体験していることや、自分の周りで起きていることを、ありのままに観て、触れ、感じる力を培っていきます。マインドフルネスやアウェアネスは、その力を呼び覚ますものです。

伝統的には「瞑想は、慣れ親しんだ我が家に帰るようなもの」と表現されることがあります。まずマインドフルネス(Mindfulness)を通して、私たちは、不安のない、穏やかで安心した本来の自分の在り方を思い出します。

この穏やかで余裕のある心は、不安や焦りに囚われずに、周りの出来事や自分の心の動きに、素直に気づけるようにしてくれます。この気づきを、アウェアネス(Awareness)と呼びます。

そして、この余裕のある気づきは、周りの人や出来事にやさしく目を向け、穏やかに触れる思いやり、コンパッション(Compassion)を耕してくれます。

新しい自分を探す必要はない

瞑想の訓練は、基本的なテクニックを覚えて使うことで、私たちがもともと持っている知性とやさしさの感覚を、思い出させてくれるものです。新しい自分を探したり、今の自分を否定したりする必要はまったくありません。長く使った銀食器がくすんでしまうように、忙しい日常の中で、心が本来持っている宝のような資質が隠れてしまっているだけなのです。

ぜひ興味が出たら、私たちの瞑想も体験してみてください。

 

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