絡まる思考

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絡まる思考

  最初はちょっと思いついた単純な思考が、さらに思考や感情を生み出し、その生み出された思考がまたさらに思考や感情を生み出します。そしてそれぞれが相互に結びついて、まるで蜘蛛の巣のような巨大な思考と感情のネットワークを構築していきます。我々はその蜘蛛の巣に絡めとられて雁字搦め、我々の心はまったく身動きがとれなくなっていきます。

   頭の中の思考や感情に囚われると、どうなるのか?

   常に物事を考え続けることのできる思考性の高い理知的に人間なっていいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、この蜘蛛の巣は、我々の先入観や固定観念と言い換えることもできます。

   ものごとや人とのコミュニケーションにおいて、我々は常々「こうなってほしい。」とか「(過去の経験から)こうあるべき」といった自分のフィルターをとおして見たり判断したりしてしまいがちです。それが自分の期待通りにいかないことで落ち込んだり、イラっとしたり、、、

   この苛立ちや落ち込みというのは、よくよく考えてみれば、単に自分が作り出した空想のストーリーと現実の世界でのリアルな体験とのギャップから生まれているだけのものです。自分自身の周りでおきているリアルな体験をただそのまま何の先入観も無しに見て、聞いて、理解すれば、こうした空想と現実間から埋めれる感情の起伏に囚われることがなくなっていきます。

 マインドフルネス・メディテーションが洞察力や集中力を養えると言われるのは、この頭の中の蜘蛛の巣を掃除できる力を養えるからです。

 呼吸に意識を置くことで、頭の中にある蜘蛛の巣に囚われている自分の意識を今現在にも戻すことができます。また、自分の頭の中で湧き起こるいかなる思考や感情にについてもジャッジしない練習をすることで自分の先入観や固定観念を使って物事を判断する癖をなくしていきます。

 あなたの頭の中はどうですか?綺麗さっぱり?それとも蜘蛛の巣だらけ?

 たまには頭のお掃除も必要かもしれませんね?