Sadhana of Mahamudra

2-Day Workshop with Larry Mermelstein

混乱の時代に、 瞑想は何のためにあるのか。

マテリアリズムを見通す
チョギャム・トゥルンパの実践に触れる

学びと実践の象徴

CUTTING THROUGH MATERIALISM

マテリアリズムを見通す


瞑想は、心を落ち着かせることから始まります。 その落ち着きによって、 私たちは自分の状態をよりはっきりと見ることができるようになります。

しかし実践は、そこで終わりではありません。

見えてきたリアリティに、 どのように関わるのか。 The Sadhana of Mahamudra は、 そのための実践です。

Sadhana of Mahamudra とは

Sadhana of Mahamudra

Sadhana of Mahamudra は、チョギャム・トゥルンパが1968年、ブータンのタクツァンで受け取った 瞑想と読誦の実践テキストです。

この実践は、トゥルンパ自身の体験に基づいて提示されたものであり、 彼がその後西洋で展開していく教えの方向を決定づけるものとなりました。

これは、心を落ち着かせるためだけの瞑想ではありません。 トゥルンパが「spiritual materialism を暴き出す必要がある」と受け取った体験から生まれた、 現代のマテリアリズムに向き合うための核心的な実践です。

成立直後から西洋に紹介され、 50年以上にわたり、講義・実践・伝授の対象として継続して扱われてきました。

またこのサダナは、トゥルンパ個人の思想にとどまらず、 複数のチベット仏教の教師たちによっても重要な実践として扱われてきました。 近年はその全体を含む版が一般向けに出版され、 いま、あらためて世界中の実践者の関心を集めています。

プログラム内容

Body / Feeling / Mind / Space

Body

身体と瞑想

― 実践の足場を確立する ―
3月14日(土)16:30–18:00

瞑想の安定は、身体の明確さから始まります。 姿勢が曖昧だと、呼吸が曖昧になり、 呼吸が曖昧だと、戻りも曖昧になります。

  • 瞑想における良い姿勢とは何かを見直します。
  • イメージ上の体と、実際の体感の違いを整理します。
  • 呼吸を感じるとはどういうことかを確認します。

安定した瞑想の足場を整えていきます。

Feeling

感覚と瞑想

― 触れて、握らない ―
3月28日(土)16:30–18:00

快・不快・退屈・不安・心地よさ。 瞑想の中で起こるすべては、感覚から始まります。 問題は、それをつかんでしまうことです。

  • 快・不快と反射(好き嫌い)を整理します。
  • 良い状態を維持しようとする衝動を観ます。
  • “touch-and-go(触れて、離す)”を実践します。

感情に振り回されにくい基盤を整えます。

Mind

心と瞑想

― 努力の質を整える ―
4月11日(土)16:30–18:00

瞑想における努力は、強さではなく精度です。 強すぎれば固まり、 弱すぎれば散漫になります。

  • 意識が「逸れた」と気づく瞬間を鮮明にします。
  • 今に戻る力を強めるのではなく、整えます。
  • 散乱や眠気を敵にせず、素材として扱います。

実践が安定し始める地点を体験します。

Space

空間と瞑想

― 心が動く空間を見る ―
4月25日(土)16:30–18:00

身体・感覚・心は、 ある“余地”の中で起こり、変化し、消えていきます。 私たちは通常、それを修正しようとします。 しかし瞑想は、起きていることにそのまま目を向けるプロセスです。

  • パノラミック・アウェアネスを理解していきます。
  • 思考や感情をそのまま見るとは何かを探ります。
  • 空間の捉え方を学びます。

瞑想が、単なる集中の技術から洞察へと移る地点を体験します。

Larry Mermelstein – Bio
チョギャム・トルンパの瞑想理論を支えてきた実践者・翻訳者

ラリー・マーメルスティーンは、1971年よりチョギャム・トルンパ・リンポチェのもとで学び続けている、翻訳者・編集者・瞑想指導者です。50年以上にわたり、トルンパの瞑想理論・思想・文化的遺産を英語圏に伝える中心的な役割を担ってきました。

Larry Mermelstein

ラリー・マーメルスティーン

Nalanda Translation Committee Executive Director
Translator / Editor / Senior Meditation Teacher

チョギャム・トルンパ・リンポチェの近しい弟子として、半世紀以上にわたり瞑想と仏教哲学を学び続けてきた実践者です。トルンパの講義録や瞑想儀軌を英訳するために設立された Nalanda Translation Committee の創設メンバーであり、40年以上にわたり Executive Director を務めています。

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出版の分野では、Shambhala Publications のコンサルティング・エディターとしてトルンパ関連書籍や仏教思想書の制作に長年携わり、英語圏の仏教出版文化そのものにも深い影響を与えてきました。翻訳と編集の両面から、トルンパの教えを現代の言葉で伝える役割を担っています。

指導者としては、Vajradhatu/Shambhala の伝統のもとで Acharya(上級指導者)を務め、北米各地で瞑想リトリートや上級プログラムを指導してきました。トルンパのレガシーを保存・共有する The Chronicles of Chögyam Trungpa への寄稿や、オンライン学習プラットフォーム Ocean での講義を通じて、三つのヤナ(3 Yanas)や Sadhana of Mahamudra を世界中の実践者に伝えています。

近年は、トルンパの三つのヤナを長期的に学ぶ Three-Yana Retreats(3yanas.org)のコア・ファカルティとしても活動し、瞑想理論・実践・日常生活を統合するトレーニングを継続的に提供しています。翻訳者としての緻密さと、長年の実践に基づく温かく明晰な指導スタイルが、多くの学び手から信頼を集めています。

Access

True Nature Meditation
Sendagaya Studio

〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-13-11 チャリ千駄ヶ谷1F

TEL 03-6455-4977

・都営大江戸線 国立競技場駅 A3出口より徒歩6分
・JR中央・総武線 千駄ヶ谷駅 徒歩8分
・東京メトロ副都心線 北参道駅 1番出口より徒歩9分

Chögyam Trungpa Rinpoche

チョギャム・トゥルンパ・リンポチェについて

チョギャム・トゥルンパ・リンポチェ(1939–1987)は、チベット仏教カギュ派・ニンマ派の伝統的な系譜を受け継いだ、20世紀を代表する瞑想教師です。幼少期に転生活仏(トゥルク)として正式に認定され、チベット本土で修行を積んだのち、1959年の亡命を経てイギリスへ渡りました。オックスフォード大学で西洋思想と文化を学んだ経験が、後に独自の伝達スタイルを確立する基盤となります。

イギリス滞在時には、仏典や瞑想儀軌の翻訳・編集の必要性を痛感し、のちにアメリカで「Nalanda Translation Committee(ナランダ翻訳委員会)」を創設します。これは、チベット語のテキストを正確かつ現代的な英語へ翻訳し、トゥルンパの教えを西洋に根づかせるための重要なプロジェクトであり、現在に至るまで膨大なテキストや儀軌がこの委員会を通じて整備され続けています。

その後アメリカに移住し、1970年代から本格的にチベット仏教の瞑想を紹介しました。宗教色を抑え、誰もが取り組める形で瞑想と倫理観を提示した「シャンバラ・トレーニング」は、日常生活の実践に根ざした新しいアプローチとして広く受け入れられています。

1974年にはコロラド州ボルダーにナローパ・インスティチュート(現・ナローパ大学)を創設し、仏教思想と西洋学術・芸術・心理学を統合する革新的な教育機関として大きな影響を残しました。リンポチェは1987年、48歳で亡くなりましたが、その遺稿・講義録・瞑想儀軌は、Ocean、The Chronicles、Chögyam Trungpa Institute などの団体を通じて継続的に公開されています。

伝統的な系譜と現代的視点を融合させた彼のアプローチは、瞑想だけでなく、心理学、教育、芸術、社会活動といった多分野に今なお影響を与え続けています。