禅 鈴木俊隆老師の縁
龍安寺・建仁寺
1970年、アメリカに渡ったばかりのリンポチェは、カリフォルニアの禅の僧院タサハラで鈴木俊隆老師に出会いました。老師はサンフランシスコ禅センターを開き、アメリカに坐禅を根づかせた曹洞宗の僧です。二人は深く通じ合いました。リンポチェは老師を、西洋における精神的な父と慕ったといいます。
出会いから一年半ほどで、老師は亡くなります。けれどもその影響は、リンポチェが弟子たちに伝えた実践の形に残りました。
- 坐ることを、何よりの土台にすること
- 歩く瞑想
- 食事の作法であるオリョーキ
- 飾りをそぎ落とした、簡素な美しさ
老師に誓った仏教大学の構想は、のちにナローパ大学として実現します。老師が亡くなったとき、リンポチェは一幅の書を書き、こう記しました。
ただ一つの岩は、威厳に満ちている。 鈴木老師を偲んで チョギャム
4日の朝いちばん、開門まもない龍安寺の石庭で、デービッドと並んで坐ります。
午後は、京都最古の禅寺・建仁寺へ。八百年前、若き道元が禅を学び始めた寺です。道元はここから宋へ渡り、帰国後に越前で永平寺を開きました。その永平寺で、鈴木老師も修行しています。京都から越前へ、そしてアメリカへ。リンポチェが出会った禅は、この道をたどって海を渡りました。
昨年のリトリートで永平寺を訪れた方には、その道の出発点を訪ねる旅になります。途中、金閣寺と、南禅寺の三門・水路閣にも立ち寄ります。